いちごちゃんねむれない

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私が昔作った歌「さよならいちごちゃん」を
プゥコがすごく気に入っている。

一番好きなのは最後の台詞
「いちご、いちご、ねむれない…」
ここばかり繰り返し歌う。
これはいちごが眠れないのではなく、
いちご頭の女の子を想う男の子が
「眠れない」という状況ではあるのだが、
シュールすぎる歌詞なので説明はしづらい。

先日、プゥコがこの部分を先生に歌って聞かせたら
先生がハテナマークを大量に放出していた。

「あたまがいちごちゃんなのよ。
 さよなーらーっておそとに行っちゃったのよ。」

と、一生懸命説明していたが、プゥコには無理だ。
かといって私から説明するのも果てしない。
だって「それは私の曲で…」なんて言ったら
「え?曲作るんですか?」ていうことになりそうだし。
それより先生のハテナマークは
もっと違うところにもあるのだよ、プゥコ。

「これからお鍋の歌を歌いましょう。
 みんなはこの冬、お鍋やったかな?」

と言われたのに、ツカツカと君がやってきて、
突然、大声でいちごの歌を歌ったからなのだよ。
お鍋にいちごは入れないよねぇ?