ピアノの発表会

日曜はピアノの発表会だった。
この日のために夏から練習を重ねてきたプゥコ。
客席で、私も緊張しながら聞いていたが、
練習ではあんなに上手に弾けていたのに、
いろんなアクシデントが重なって、
本番では、いつものように弾けていなかった。

演奏が終わったので舞台袖に迎えにいくと、
案の上、プゥコは半泣きで出てきた。

・ねぇ、今のこれって現実なの?夢なんじゃないの?
・だって何ヶ月も練習してきたんだよ。これで終わり!?
・なんでいつものように弾けなかったの?
・今日をもう一度やり直したい。

客席に戻っても納得がいかないみたいで、
ため息ばかりついている。
やっと家族だけになった帰りの車中では号泣。
ウォンウォン泣き叫び続けた。

「そんなにひどくなかったよ」って慰めても、
本人が納得していないので泣き止まない。
「来年またがんばろう」って慰めても
「1年も先だよ!?」とさらに泣き声が大きくなる。
果ては「もう死にたい」とまで言い出す。
がんばっていたのを知っているから
こっちまで泣けてくる。

「泣くのが止まらない時はどうしたらいいの?」

というので、今まで一度も見せたことのないとっておきの
ホラーギャグ漫画(怨霊奥様)を読んできかせたら、
気持ちがあっという間に切り替わって、
いつものゲラゲラ笑うプゥコに戻った。

プゥコの結論は。。

「もっと科学が発達していればよかったのに」
(そうすれば1日を巻き戻せるのに)


がんばりやさん!