プゥコ、大慌て

プゥコ

近所の子が家に遊びにくるようになった。
私はいつも仕事部屋にこもってしまい、
おやつを出したらおかまいもしないで、
自由に遊んでもらっている。

常日頃から、プゥコには、
仕事のジャマはしないこと、と言ってある。
私が曲を作る時に使う鍵盤を勝手に触るのも禁止だ。
…というのは、作曲をする時に使う
シーケンサーが立ち上がっていると、
鍵盤を触るだけで、音符が入力されてしまうから(バグ)
という理由があるから。

ところが、友達たちはそんなルールを知らないので、
「ここなんの部屋〜?」
って仕事部屋には勝手にはいってくるし、
鍵盤さわりまくって、ネコふんじゃったを弾き出すわで、
治外法権状態。

そのことに、プゥコがものすごく焦って、
「アッチの部屋で遊ぼ!ピアノはあっちにもあるから!」
と必死で誘っている。
でも誰も言うことを聞かない。
そりゃー子供にとったら、秘密基地みたいな
私の仕事部屋のほうが、断然面白いよねぇ!

もちろん、子供たちがきている時はいつも
作曲作業はしないから鍵盤は触ってオッケーだし、
そんなに集中していないので、
部屋にはいられてもオッケーだったし、
むしろ、ちょっとはのぞきに来てよ、寂しいよ、
ぐらい思っていたので、ウェルカム状態だったのです。

「今日はいいよ。大丈夫だから。」
とプゥコにも言ったんだけど、
慌てるプゥコが面白くて面白くて!
(プゥコには悪いけど)

とりあえず、みんなが帰った後、プゥコに、
仕事部屋の鍵盤を思う存分弾かせてあげたのでした。