プライド

8

ある日。保育園に迎えに行ったら
いつもは私に気づくとニコーとして走ってくるのに
プゥコがいない。
あちこち探しまわっていたら、
玄関の扉の影に裸足でひっそり立っていた。
そして、私のほうにゆっくり暗い顔で近づいてきた。

プ「今、立ったまま、うんちでたの。」

そういうことか。
では、オムツを替えてから帰ろうと思い、
先生に声をかけたら、
保育中のことなので先生が替えます、とのこと。
(そういうきまり?らしい)

プ「いやーーー!!
 おか、おか、おかーしゃんが!おかーしゃんが!」

プゥコ大泣きで大暴れ。

私「先生が替えてくれるからね。」

ところが、オムツからは具がはみだしており、
洋服も全取っ替えする大事件になってしまった。
先生は慣れた手つきでちゃちゃっとやってくれて、
シャワーまでしてくれたのに、
プゥコの泣きはおさまらない。

プ「先生がいやだったの。おかーしゃんが良かったの。」
私「そうだよね。でも。ここまだ保育園だからさ。」
プ「でもね、おかーしゃんが良かったの!
  おか、おか、おかーーーー!!(泣)」
私「だって先生におしっこいつも替えてもらってるでしょ?」
プ「うんちはいやなのおおおお(泣)」

あー、プライドか。
こんなに小さくて、
なんでもやってもらわなきゃいけない人間なのに、
それだけは、大人並に、あるんだねぇ。