ラクを教える

プゥコが行っていた保育園は、
ハードな体力作りをする方針らしく、
2歳児クラスで往復4.4キロの散歩を決行した。
長い長いのぼりとくだりがあるハードなコースで、
目的地は広い自然公園である。

通常保育の子たちは、この日のために
毎日鍛えてきたので大丈夫だったらしいが、
一時保育でそんなに鍛えていないひ弱なプゥコには、
相当こたえたらしい。
行きは泣いて立ち止まり、
目的地ではお花をつんで静かに遊び、
帰りは足がもつれて転び、膝小僧を負傷して帰ってきた。

そしてこの体験以来、保育園に行くのを
いつもの3割増しで猛烈に嫌がるようになってしまった。
暴れて泣き叫ぶプゥコを抱えて
無理矢理連れていかねばならないのだ。
完全な登校拒否だ。

そんなある日のこと。
プゥコを電動自転車の後ろに乗せ、
あっという間に保育園で行ったのと同じ公園に連れて行った。

プ「しゅごいね!はやくちゅいたね!」

まだたっぷりある体力で広い園内を走り回って遊んだ。
そして公園の休憩所にアイスクリームの自販機があるというので、
手を引かれて行ってみたら、本当にあった。

プ「先生はお金を持っていなかったから、
  プゥコたちアイしゅクリームが食べれれなかったのよ。」

というので、アイスクリームもどーんと買ってやった。
お弁当も食べた。

プゥコの幸せそうなこと!
これでトラウマ払拭となればよいけれど、
同時に、世の中にはラクがあるってことを
教えてしまったかなぁ。

P1230846
自販機のアイスってなぜか美味しく感じる