妹がおかしい

妹のワカバがまたおかしくなった。
時々何かにはまっておかしくなる妹。

今回のは「そうじ」。

「モノを捨てなければ未来はやってこない」
「過去に生きるのではない、今に生きるのだ」
みたいなお説教まではじめる始末。
どうやら、断捨離の大家に啓発されたらしい。

というわけで、自分の部屋を掃除しつくして
やることがなくなったワカバは、私の家に目をつけた。
私の家は、時折、取材されているけど、
汚いところはうつさないでもらっているだけ。
裏に、開かずの間(汚部屋)が2部屋あり、
寝場所と服の山が共存繁栄する部屋と、
持ち主が片付けを放棄した廃墟部屋が隠れている。

廃墟部屋になっている部屋は元々子供部屋にしようと思って、
壁紙もかわいい水色にしてあったので、
かわいさと廃墟風のミスマッチが不気味。
引っ越してきた時の段ボールが未開封で積み上げてあって、
奥の壁にたどりついたことがない秘境である。

この最悪な廃墟部屋にワカバがやってきた!
プゥコが前日、
「ワカバちゃんに大事なもの捨てられるー」と
捨てられたくないものを全部隠していた。

そして、思い出はワカバによってどんどん捨てられていった。
捨てられたくないものに意義を申し立てると
なぜこれが必要なのか、説明させられる。
で、説得されて捨てる決意をすると、
「はい。ありがとうね。バイバイ」と
捨てるものに声をかけながら捨ててゆく妹。

…そんなこんなで、2日通ってやってもらって、
5箱のおもちゃと12箱の本と2箱の在庫を各所に送り、
大量のゴミを捨てたら、
うちの廃墟部屋の床が何年かぶりかに出てきた!

まぁ、今回のブームは、何やら宗教めいているけど、
役に立つので、歓迎だな。


引っ越しじゃないんです。ブックオフゆきの古本12箱です。あぁ…もったいない(泣)