読み聞かせチャレンジ前編

プゥコ

実は、こういう子供向けの仕事をしているわりに、
大勢の前で絵本を読んだことが一度もない。

人前が大の苦手な私が、何をトチ狂ったか、
学校の読み聞かせボランティアをやってみることを決意。
(この前初回の参観日を忘れた罪滅ぼしの意味もあって)

プゥコに話したら「お母さんを独り占めしたいからダメ」と
反対されたのだけど、読み聞かせボランティアは、
時間の空いている時に2週間に1度15分程度でいい、
というものだったので、普段、忙しいし、
これぐらいしか、かかわれそうな学校行事がないから、
と思って、プゥコにもしぶしぶ納得してもらった。

そして、2週間後にデビューが決まって、急激に体調を崩し始める私。
胃の調子が悪くて、食欲もなく、貧血気味。
一日中、胃のあたりに、なんか邪悪なものが集まって
宴会を開いているような違和感。
もちろん内科にも行ってきた。
とりあえず薬で様子をみて、なおらなかったら胃カメラです、
と言われてしまった。
いつもと違う、しつこい不快感に、
なんか大きな病気なんじゃないか、って鬱になった。

私は冷え性の治療などのため、
漢方薬の病院に定期的に通っているのだけど、
そこの先生がその話をきいて、これ飲んでみたら?と
精神安定剤みたいなものをだしてくれた。

そしたら、あらびっくり。
胃で昼夜問わず開かれていた邪悪な宴会がなくなった!
それとともに、胃の調子も元に戻ってきた。

これ、読み聞かせが
ものすごくプレッシャーだったってこと!?

大人じゃなくて、子供の前だし、娘だっているし、
もっと気軽にやれる気分でかまえていたつもりだったけど、
自分が思っていた以上に心理的負担になっていたらしい。
人前が本当に本当に苦手なんだなーと、
自分のヘタレ加減に呆れ果てました。

後編につづく